Structure and tunneling magneto-dielectric properties of Co-SrF2 nano-granular thin films
掲載日 2021年9月14日
発表者 Cheng Wang(東北大学)、Yang Cao(東北大学)、Nobukiyo Kobayashi(電磁研)Shigehiro Ohnuma(東北大学、電磁研)、and Hiroshi Masumoto(東北大学)
雑誌名等 AIP Advances, 11, 085224(2021)、
https://doi.org/10.1063/5.0058707
概要

同時スパッタリングにより、新しい組成系であるCo-SrF2ナノグラニュラー膜を作製し、そのトンネル磁気誘電(TMD)効果に関して、ナノグラニュラー膜におけるマトリックスの結晶性の影響について検討した。膜組成は、コバルトターゲットへの投入電力を0~205Wの任意のワット数に調整することにより、膜中のコバルト含有量を0~19at.%に調整した。その結果、結晶化したSrF2マトリックスにCo粒子(Φ3~4nm)が均一に分散した構造を有する膜が得られた。Co19-(SrF2)18膜の誘電率は、最大で648の最大値に達し、飽和磁化は最大3.1kGを示した。さらにCo16-(SrF2)84膜において、TMD応答は3.5%のピーク値を示し、以前に報告されたものよりも大きな値を有することが分かった。