本法人の事業

電磁に関連する機能材料および
デバイスの研究開発を行い実用化を図る

事業の目的

本法人は、1944年(昭和19年)に、特殊合金の工業化研究を目的として、文部省所管の「財団法人航空計器材料試作研究所」として発足しました。戦後は、「財団法人電気磁気材料研究所」と改名し、電気磁気材料に関する調査研究を目的として、精密機器用および電気磁気機器用金属材料の研究開発を実施し、多くの優れた材料を実社会に送り出してまいりました。

2011年(平成23年)7月に内閣府から、研究開発事業の内容および成果などを社会一般の研究者、技術者、企業家等に広く公開し提供することを基本方針とする公益財団法人としての認定を受け、名称を「公益財団法人電磁材料研究所」に改め、新たにスタートしました。

この公益財団法人電磁材料研究所は、「国民生活の安定と向上および経済の健全な発展に資することを最終目標とし、電磁に関連する機能材料およびデバイスの研究開発を行うと共にその実用化を図り、学術および科学技術並びに産業の振興を通じて次世代社会の発展と幸福に資すること」を設置の目的としています。

事業の目的を達成するために、本法人は、次の事業を行います。

電磁に関連する機能材料およびデバイスの研究開発ならびに試作に関する事業

公益目的事業として位置付けられるもので、新たな高機能電磁材料を自らの手で探索し、それら材料を活用して新たな高性能機能デバイスを開発し、その実用化を図り、社会に貢献することを目的としています。

その他本法人の目的を達成するために必要な事業

公益目的事業を実施するのに必要な財源の一部に充当するための収益事業です。

公益目的事業

事業の内容

本法人では、公益目的事業として、物質・材料が持つ物性・機能を効果的かつ有効に利用した高機能電磁材料を探索し、新たに見出した材料を活用して次世代に必要不可欠で高性能機能デバイスの開発と実用化に関する研究を行います。

とくに次世代社会において重要な「情報」、「健康」、「福祉」および「安全」分野の発展の基盤である電気・電子機器を高性能化するため、可能な限り少量の素材を使い、それら素材をナノレベルで複合化して機能の融合および新機能の発現を図った電磁材料の開発と、これら材料の高機能性を効果的に活用して超小型・軽量化および省電力化を目指した新機能デバイスの設計および試作から製造プロセスの開発に至るまでの総合的かつ系統的な研究開発事業を実施します。

すなわち「小さな機能材料やデバイスから豊かな社会を!」をキャチフレーズとして、省資源のために可能な限り少量の素材を使い、新規で小型・高機能なデバイスを開発し、豊かな未来社会の実現と発展に貢献したいと考えています。