研究論文リスト和文
2024年
Cr-NおよびFe-Pd薄膜のひずみ・温度同時計測触覚センサへの応用
- 佐々木祥弘、丹羽英二
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掲載日 | 2024年9月11日 |
雑誌名等 | 電気学会・論文誌E, 2024年9月号 |
概要 | 著者らは、ひずみと温度を同時に検出する触覚センサについて研究を行った。本論文では、複合触覚センサ用のひずみおよび温度センサとして、ひずみ感度が高く温度感度が低いCr-N合金薄膜および温度感度が高くひずみ感度が低いFe-Pdを用いた。その複合薄膜センサを試作してひずみ(荷重)と温度の同時印加試験を行い、さらに検出精度を向上させるための補正方法について議論を行った。作製した複合触覚センサによってひずみ(荷重)および温度の同時計測が可能であった。そして、上記特徴を持つ2つの薄膜を用いることによって、特殊な補償回路を必要とせずに、単純な計算からリアルタイムにお互いの補正が可能であることを確認した。 |
イプシロンニアゼロ材料を用いた磁気光学薄膜
- 池田賢司、小林伸聖、Tianji Liu、太田泰友、岩本敏
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掲載日 | 2024年8月26日 |
雑誌名等 | 電気学会研究会資料(マグネティックス研究会)The Papers of Technical Meeting on “Magnetics”, IEE Japan, MAG-24-056, pp. 37-42 |
概要 | 透明電極材料は、フリーキャリア吸収によって誘電率の実数成分が零となるENZ特性を赤外波長帯域に示すことが知られている。本研究では、ENZ材料としてITO薄膜の誘電率と磁気光学効果の解析を行い、赤外通信波長帯においてENZ特性を示すこと、ENZ特性付近の波長帯域でFaraday回転角が大きくなることを見出し、ENZ特性による磁気光学効果の増強を確認した。また、磁性金属とENZ材料からなるナノグラニュラー薄膜の解析を行った結果、赤外通信波長帯においてENZ特性を示し、磁性金属組成に応じてENZ波長が変化することを確認した。一方、ENZ材料とナノグラニュラー薄膜を交互に積層した複合多層薄膜では、ENZ特性と大きい磁気光学効果が両立することが観察され、ENZ効果による磁気光学効果の増強が大きくなることを確認した。 |
高周波磁性材料
- 直江正幸
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掲載日 | 2024年6月10日 |
雑誌名等 | 電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌), 2024 年 144 巻 6 号, p. 186-193, |
概要 | This paper explains and introduces the magnetic materials for high-frequency applications, e.g., ferrites, composites, and films. High resistivity and downsizing are necessary for a reduction of Joule losses (skin effects), and furthermore, high resonance frequency of the complex permeability is also demanded for a decrease of the magnetic losses. |
機械学習を利用した電磁ノイズ抑制体の材料定数の一推定
- 室賀翔、三上貴大、田中元志、遠藤恭、直江正幸
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掲載日 | 2024年2月19日 |
雑誌名等 | 日本磁気学会誌まぐね、Vol.19、No.1、23-28、2024 |
概要 | 磁気学会の会誌「まぐね」の2024年1月号(19巻1号)の特集テーマが「軟磁性材料開発における課題とアプローチ」となっております。室賀先生のご検討の中で、ナノグラニュラー膜が有用という結論になっております。 |
高周波特性と低損失を兼ね備える高透磁率磁性膜
- 直江正幸、曽根原誠、代田昂太郎、宮地幸祐、佐藤敏郎、室賀翔、遠藤恭、小林伸聖、荒井賢一
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掲載日 | 2024年2月19日 |
雑誌名等 | 日本磁気学会誌まぐね、Vol.19、No.1、11-19、2024 |
概要 | 磁気学会の会誌「まぐね」の2024年1月号(19巻1号)の特集テーマが「軟磁性材料開発における課題とアプローチ」となっており、それ向けの解説記事の執筆依頼をいただきました。高透磁率と低損失を兼ね備える磁性膜について、理論、そして開発例として第47回日本磁気学会学術講演会での発表内容を載せます。 |
セラミック基台を用いた高感度Cr-N薄膜圧力センサ
- 皆川直祐、水尾仙人、丹羽英二
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掲載日 | 2024年1月17日 |
雑誌名等 | 電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌),Vol.143, No.12, pp.383-390 (2023). DOI: 10.1541/ieejsmas.143.383 |
概要 | 著者らは低圧水素用の高感度な圧力センサの開発を進めている。本論文では水素の影響を受けないCr-N薄膜とジルコニア基台からなる、水素ガス圧力容器内に内蔵可能な新規圧力センサを提案する。そのセンサ素子は、ジルコニア基台中に基準圧力室を有するダイアフラム構造からなるとともに、そのダイアフラム上に高感度にひずみ検知が可能なCr-N薄膜が形成されることにより高感度な圧力計測を可能とする。その圧力センサ素子を作製して圧力印加試験を行った結果、理論的な構造解析結果と一致する出力が得られ、1MPa未満の低圧域において安定で敏感な圧力検知が可能であることを明らかにした。本研究の圧力センサは、水素ガス中で高感度に圧力計測が可能な新規センサとして期待できる。 |