DC and AC tunneling magnetoelectric responses of cobalt lateral nanogranular films
掲載日 2022年1月7日
発表者 Hanae Kijima-Aoki, Shigehiro Ohnuma, Nobukiyo Kobayashi, Hiroshi Masumoto
雑誌名等 Journal of Magnetism and Magnetic Materials 547(2022)168890,https://doi.org/10.1016/j.jmmm.2021.168890
概要

コバルト(Co)-フッ化バリウム(BaF2)ナノグラニュラー膜において、新しいラテラルな構造を提案し、膜面内おおび膜面垂直方向で、それぞれ独立して制御可能な直流(DC)および交流(AC)トンネリング効果を実現した。ラテラル構造ナノグラニューラー膜は、プログラム可能なタンデムスパッタ法によって作製した。膜は、扁平形状の磁性Coナノ粒子が異なる厚さのBaF2層の間に周期的に挿入されたラテラル構造を有する。これらの膜は、電気抵抗率ρが1013μΩ・cmを超える絶縁特性を示し、膜面内方向ではトンネル磁気抵抗(TMR)効果、膜面垂直方向には磁気抵抗(TMD)効果が確認された。また、従来のCoナノ粒子を含むナノグラニュラー膜と比較して、TMRおよびTMDの磁界感度は増大した。ここで得られたラテラル構造ナノグラニュラー膜は、高感度磁気センサーとしてAC/DCハイブリット素子に応用できる可能性がある。