FeCo-Mgナノグラニュラー薄膜の高周波磁気-誘電効果
掲載日 2018年1月31日
発表者 池田賢司小林伸聖、藪上 信、荒井賢一
雑誌名等 電気学会マグネティックス研究会資料、MAG-17-088, pp. 11-16,(2017)
概要 FeCo-MgFナノグラニュラー膜に関し、誘電率の周波数特性と磁界依存性の関係を詳細に解析した。これらの膜は、FeCo組成が30at.%以下の領域においてトンネル型磁気-誘電(TMD)効果を発現する。誘電率の周波数特性では、FeCo組成に応じて誘電率の増加と、緩和周波数の高周波化が確認される。これは、FeCo組成の増加と共に膜中のナノグラニュールの数密度が増えることにより、隣接粒子間距離が減少し、粒子間トンネル伝導の緩和時間が減少することに基づくと考えられる。発表では、TMD効果の周波数について、理論式と実験結果の比較検証を行い、算出された誘電緩和時間τと微細構造の関係について詳細に報告する。